ニュースリリース
夏季セミナー「第11回夢を語る会」を開催
2026年6月15日(月)、東京・汐留にあるパナソニック東京汐留ビルのホール1にて、夏季セミナー「第11回夢を語る会」を開催いたしました。
「夢を語る会」は家具業界の未来に思いを馳せて、学びや情報交換、交流の場として開催してきました。今回は会員企業を中心に60名が参加しました。
"Asia-Pacific Leading Furniture Brand"を受賞したマルイチセーリングの小林社長
冒頭に、阿部野代表理事は挨拶の中で、会員企業のマルイチセーリング株式会社が "Asia-Pacific Furniture Award" のコンペティションで "Asia-Pacific Leading Furniture Brand" を受賞したことを発表しました。この機会に、同社の小林社長に賞状とトロフィーの授与を行いました。
講師のお話に聞き入る参加者
今回の夏季セミナーでは、3本の講演と1本の会員報告を実施しました。講演はそれぞれ、「ブランディング」「脱炭素経営」「海外輸出促進」を題材とした内容となりました。
講演① 「ブランドをつくること ブランドを育てること ブランドになること」
講師:藤井 幸治 様(AKASE GROUP株式会社 代表取締役社長)
講師:藤井 幸治 様(AKASE GROUP株式会社 代表取締役社長)
「マスターウォール」のブランディングについて語る藤井様
「100年後のアンティーク家具へ」をコンセプトに展開する自社ブランド「マスターウォール」の誕生背景や秘話を代表の藤井社長自らが解説してくれました。婚礼箪笥メーカーから家具ブランドへ成長してきたブランド力をどのように磨いてきたのかについても解説され、今後はホテルや食、健康などの他分野にも進出して総合的なブランドへと成長させたいと夢を語られました。
また参加者には著書の「こだわらないブランディング」(クロスメディア・パブリッシング刊)を配布しました。
藤井様の講演は、家具メーカーや小売店にとってブランディングがいかに大切か、そして家具業界でどのようにしてブランディングを進めていけるのかを学ぶよい機会となりました。
講演② 「今こそ見つめ直したい「GX」の意義と企業のアクション」
【第1部】「企業を取り巻く動向の解説とScope 1・2・3の基礎解説」
講師:山崎 冬馬 様(e-dash株式会社 代表取締役社長)
【第1部】「企業を取り巻く動向の解説とScope 1・2・3の基礎解説」
講師:山崎 冬馬 様(e-dash株式会社 代表取締役社長)
脱炭素経営が益々重要になると説く山崎様
日本企業の脱炭素経営を支援するe-dash株式会社様による2部構成でのセミナーとなりました。第1部の山崎様は世界的な脱炭素の動向と日本を取り巻く環境について解説くださいました。また企業が具体的に脱炭素に向けて何から取り組むべきか、サプライチェーン全体のCO2排出量となるScope3の重要性、経営課題としての脱炭素を説明し、志を持って取り組む課題とお話くださいました。
【第2部】「カーボンフットプリントの基礎解説 〜製品単位の脱炭素がもたらす企業への影響〜」
講師:石塚 憲一 様(e-dash株式会社 CFP事業責任者 兼 ソリューション&アドバイザリー部 ヴァイスプレジデント)
e-dash株式会社でソリューション&アドバイザリー事業とCFP事業責任者を務める石塚様
CFP(カーボンフットプリント)事業の責任者を務める石塚様は、CFPを取り巻く環境の変化、CFPが実務レベルで進んでいる業界について解説いただきました。その上でCFPの活用方法や算定方法についても具体的なアドバイスをいただきました。
e-dash株式会社様の講演では、今後益々重要になってくる脱炭素経営に向かって最初の一歩を踏み出すための勇気をいただきました。
会員報告 「PALM LOOP進捗のご報告」
講師:塩田 弘樹 様(パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社 R&Dセンター 技術戦略・新ビジネス企画部 主幹)
PLAM LOOP事業の進捗状況について報告する塩田様
アブラヤシの廃材を活用したPALM LOOPボードを展開する同社の現在の取り組みについて塩田様より報告をいただきました。PALM LOOP事業は、2022年に当会にて事業検証を実施し、現在では国内大手家具メーカーやオフィス家具市場においても採用が進みつつあります。今後は市場浸透を目的として、一般消費者向けの訴求強化を図り、循環型社会形成へ更なる貢献を目指して取り組まれています。
セミナー会場に展示したPALM LOOPボードと資料
講演③ 「〜海外営業ゼロから小さくはじめて、確実に広げる〜 はじめての海外展開に"24時間働く営業マン"を採用・活用する新手法」
講師:江村 謙 様(アリババ株式会社 グローバルBtoB事業 エンタープライズ領域&ビジネス開発 統括)
アリババで展開している海外展開支援について話す江村様
江村様はこれまで4,000社を超える日本企業の海外マーケティングや海外販路開拓のデジタル化を支援されてきました。その経験から日本の家具業界でなぜ海外輸出に取り組む必要があるのか、海外輸出に挑戦した家具関連業界の企業事例を交えて説明していただきました。
そして、世界のバイヤーやサプライヤーの多くが参入している同社のBtoBプラットフォーム "alibaba.com" とAIツールを用いて、海外販路開拓のデジタルツールをどのように有効活用するかについて教えて頂きました。
江村様の講演を通じて、世界のビジネス取引が大きく変わりつつあり、デジタルツールの活用で新たなビジネスの可能性が生まれつつあることを知ることができました。
質疑応答の時間も活発な意見交換がなされました
講演の合間の休憩時間には名刺交換や意見交換をする参加者の姿が多く見られました
今回の3本の講演はそれぞれテーマが異なりましたが、共通していたのはまずは行動してみることの大切さでした。重要なこと、必要なことと考えていても、考えるだけで行動せずに機会を損失していることに危機感をもたなければならないと今回の講演を通じて強く感じることができました。
セミナーを総括する大石先生
最後に当会アドバイザーで明治大学名誉教授の大石芳裕先生にセミナーの総括をいただきました。大石先生は日本企業がグレイトカンパニーになることが大切だと説かれました。環境に配慮した取り組みを進めること、海外に販路を求めること、こうした取り組みによって規模の大小は関係なく、他の企業にはないグレイトな企業になることがブランドになることと総括いただきました。
そして、当会の池田常務理事の閉会の辞を以って夏季セミナーは終了となりました。セミナー後には多くの参加者が集まり、懇親会を開催して情報交換や交流をさらに深めることができました。
