ニュースリリース
夏季セミナー「第10回夢を語る会」を開催

6月3日 サンゲツ品川ショールームにて夏季セミナーを開催
例年夏に開催している夏季セミナーを今年は梅雨前の6月3日に開催しました。会場は会員企業のサンゲツ品川ショールームをお借りしました。当日はあいにくの雨模様となりましたが、日本・中国・韓国から70名が参加。夏季セミナーは、家具業界の未来に向けて新たな気付きを得たり、熱い思いを語り合い、家具業界に夢を持てるようにと「夢を語る会」と題し、今回で10回目の開催を迎えました。

今回の夏季セミナーには70名が参加
セミナーの冒頭で阿部野代表理事が挨拶に立ち、夢を語る会が10回目まで開催できたことに感謝の言葉を述べ、今回の講演を行う講師を紹介しました。また、1年間の活動報告と新たにAFFのアドバイザーに就任した丁明氏を紹介。丁氏は敬愛大学情報マネジメント学部准教授で、花王やカルビー、アマゾンジャパンでの職務経験からEコマースを中心に研究をされています。代表理事からの紹介を受けて、丁准教授も挨拶されました。

セミナーの冒頭で挨拶する阿部野代表理事

AFFアドバイザーに就任された丁明准教授
講演① 「伸びゆく中国市場」
池添 洋一氏 <伊藤忠(中国)集団 首席顧問(前董事長)、中国日本商会 名誉会長(前会長)、株式会社VOLT 代表取締役社長 CEO>
伊藤忠商事に入社された池添氏は34年もの間中国に駐在し、ビジネスの最前線で活躍されました。その豊富な経験と知識から現在の中国の情勢や市場について解説されました。日本ではあまり知られていない中国の人々の意識の高さや拡大し続ける市場の特徴など、日本国内ではなかなか感知しえない中国の現在の姿が浮かび上がります。講演を通じて、中国市場に進出した日本企業が成功を収めるためのヒントや日本企業と中国企業がビジネスパートナーとなるために必要な心構えなどを学ぶことができました。

中国市場について詳しく講演された池添洋一氏
河村健夫氏(自由民主党 副総裁特別補佐、元内閣官房長官)が来賓として挨拶されました。現在の政治や世界情勢について話をされ、今後は日中韓を含めたアジア地域の交流を深めることが重要で、アジア家具フォーラムが家具業界においてその役割を果たすことを祈念いただきました。

来賓として挨拶された元内閣官房長官の河村健夫氏
講演② 「挑戦と行動で眠りを変え、世界を変える」
山中 雅俊氏 <株式会社チヨダコーポレーション 代表取締役>
広島県で国産マットレスを製造販売するチヨダコーポレーションは、コーポレートミッションに「挑戦と行動で眠りを変え、世界を変える」を掲げ、海外市場への販売拡充を目指した事業を推進しています。同社が海外市場に目を向けたその契機や思い、そしてミッションの実現のためにどのように行動したかを山中社長自らが熱く語ってくれました。海外展示会への出展で得たノウハウや海外バイヤーとの付き合い方など、海外販路開拓を目指す中小企業にとって非常に有益な情報が盛りだくさんの講演となりました。

海外販路開拓への熱い思いを語ってくれた山中社長
ご案内 「サンゲツ椅子生地のご紹介」
岡田 仁氏 <株式会社サンゲツ 法人営業部 椅子生地事業室>
株式会社サンゲツの椅子生地事業室は、チェアやソファ用の最新テクノロジーを採用したファブリックス張地を提案しています。また同社では、自社製品PRとは別に家具メーカーの商品開発室や営業部などに椅子生地の勉強会を開催しています。勉強会では、一般的な椅子生地の素材や製法、物性データなどを学ぶことができます。今回は、製品だけでなく、勉強会の開催もご案内いただきました。

椅子生地について解説されたサンゲツの岡田仁氏
講演③ 「大変革に直面する自動車産業、日本企業の戦い方」
志賀 俊之氏 <株式会社INCJ 代表取締役会長、日産自動車株式会社 元最高執行責任者(COO)>
日産自動車のCOOとして活躍し、株式会社INCJで多くの起業家と関わりを持つ志賀俊之氏には、100年に一度の大変革に直面する自動車産業の現状と今起こりつつある事象を詳しく解説していただきました。今、起こりつつある変革は自動車産業のみならず、全産業にも当てはまります。その上で日本企業が世界と戦う上で何が必要か、日本企業の強みと弱み、現在の日本企業の抱える課題などを浮き彫りにされ、私たちが今何をすべきなのかを示してくださいました。

日本企業が世界と戦う上で必要なことを教えてくれた志賀俊之氏
セミナーの弊会の辞には、当会の池田一実常務理事(フランスベッド株式会社 代表取締役副社長執行役員)から挨拶申し上げました。池田常務理事は、講師の方々並びに会場準備に協力してくれたサンゲツの方々に御礼申し上げ、アジア家具フォーラムの会員一同がグローバルな環境の中で切磋琢磨し、家具業界を盛り上げていくことを祈念しました。

弊会の辞を述べる池田常務理事
講演中、参加者の方々は食い入るように真剣な面持ちで話に聞き入っていました。多くの方々にとって、今回のセミナーが新たな気付きや未来に向けた行動につながるものになったのではないかと思います。また講演の合間の休憩時間には、多くの方々が名刺交換や歓談などの交流の時間とされていました。

セミナー終了後には、品川にて懇親会を開催しました。懇親会にも61名が参加し、さらに交流を深めることができました。アジア家具フォーラムでは、異なる国・業界・業種の方々が交流し、家具業界の発展につながることを願って活動しています。今回の夏季セミナーにおいても、未来の家具業界が夢のあるものとなるよう貢献できたのではないかと思います。